■渋谷のイメージ・フォーラムにて想田和弘監督作品「精神」を観たのでございます。精神科診療所に通う人達、や診療所に併設された作業所(牛乳配達、食事サービスを行う)にて働く人達の様子を淡々と記録したドキュメンタリー映画。テロップやナレーション、音楽などほとんど無く、しゃべっているこの人がどんな人であるか、その動作や顔の表情等から観る人が判断しないといけない。精神科に通う人達と通っていない人達の間になにがあるのか、壁はなになのか。精神的な病を持つ人達のほうがマトモではないかと思えるところがあるのでございます。もしくは感受性が高すぎるだけなのかも、と。
■自分の子供(赤ちゃん)を虐待し死なせてしまった女性が語る話は、親や旦那さん等まわりの環境に恵まれていなかった事が想像出来るのだけれども(その話が本当なら)、、、
■誰が正常ではない、などという尺度は誰にも決める事が出来ないように思えるのでございます。健常者っていう言葉ってどうなの?