■午後9時過ぎからの上映という遅い開始時間にて「小屋丸 冬と春」を観たのでございます。
■映画の内容的には、とても懐かしい日本の農村の風景が描かれていて、昭和の時代にNHKにて制作・放送されていた「新日本紀行」をアーカイブで観ているような。。。ただ、映画の冒頭と最後に流れる北川フラムさんによるナレーションの内容にある種の幻滅を感じたのでございます。
■映画の中でいくつかの驚きがあったのですが、その中でも最大なのが、よもぎ餅を作るところで手でこねたあとに餅をつくのに電動餅つき機を使っていた事!部落は4世帯13人しかおらず、主な方々は60代以上で高齢な方もいらっしゃるのでしょうがないのかもしれないのですが。。。
■稲作について、苗の生育には農協からの支援のようなものがあって作業をされていると。昔は全部自分たちでしていたそうなのですが。
■越後弁がところどころ聞き取りにくく、なにを言っているのか前後の文脈から推測したり。フランス語字幕があったのですが、日本語も欲しかったところ。
■ブルガリア人の音楽家が一家で住まれていて、朴訥な日本語で「小屋丸は素晴らしいですよ。自然、ありがとう!」て言われても。。。この人はほかのお年寄りばかりのほかの世帯の人達がいなくなったらどうするのだろう、などといらぬ心配をしたり。。。
■ものすごくネガティブな印象しか残らなかった。。。
■映画を観たユーロスペースは、Q-AXビルの3階にあり地下と2階には「渋谷シアターTSUTAYA」があったところで、現在は1階のレストランも閉鎖された状態で、入り口はブルーシートとベニヤ板にて封鎖されて打ちっ放しの壁と相まって、とても殺伐とした雰囲気を醸し出していたのでございます。。。